「俺は本気で美咲のことが好きだったんだよ!!」
「じゃあ、なんだよ!俺に隠れてこそこそ美咲に会いやがって!!」
「こそこそ会ってたわけじゃねぇ!!それどころかお前が美咲と付き合ってなんて知らねぇよ!!」
「ああ?しらばっくれんじゃねぇ!!!」
ガン飛ばしながら近付く二人。
やべぇ、この二人どうにか止めないと…
ピンポンパンポン
『えーっと…突然ですが放送委員のほうから話があります。』
急に流れた放送。
あたしたちはスピーカーに目を向けた。
『あの…ごめんなさい…!!』
男の声から女子の声へ換わる。
「美咲…?」
柔道部の男がスピーカーに向かってポツリと言う。



