あたしは新聞を配っている男の胸倉をつかんだ。



「なぁ、それって本当か?」



こいつ確か上履き水浸しの刑の奴だ。



「はぃ…?」


男は震えた声で聞き返す。



「常葉飛鳥が男もちの女と付き合ってたって本当かよ!!??」


あたしは怒鳴った。


「はっはいっ!!!本当です…。」


男の返答にあたしは男の胸倉を離して、校内に入る。



腹が煮えくり返ってくる。




「ちくしょー!ちくしょー!ちくしょーーーー!!!!」



怒鳴り叫んだってスッキリしない。



男として最低だ。





「おい、安堂奈津子。」