停学期間が終わり、あたしは一人、廊下を歩きながらため息をつく。
この前の遊園地に行く予定だった日曜日。
蘭があのあと言った言葉。
『でも、今回の復讐計画。
あの人たちにも協力してほしいなぁ~。
"ハートキャッチの王子"と"甘いマスクの統率者"にも。』
マジッすか。
自ら男に復讐計画の協力を頼むのって調子狂うなぁ~。
特にあの二人には。
「なーに、浮かない顔してんだよ?♪」
ポンっと後ろから頭を叩かれ、顔をのぞく正木悠太。
「あんたのせいよ。」
「へ?俺のせい?」
「とりあえず、謝っておく。」
「へ?は?ほ?」
「今まで迷惑かけてごめんなさい。」



