「なっちゃん…。」
蘭はあたしの頭を撫でようとした手をぐっと止めた。
「あたし…どうすればいいのか分かんないよ…。
一条のこと好きなのか憎いのかどっちの気持ちが強いのか…
とにかくあいつに向かって全部吐き出してやりたい…。」
泣きじゃくるあたしに蘭は静かに言った。
「僕も…同意見だな…。」
蘭の言葉にあたしが顔を上げると、蘭はニッコリと笑った。
「麗高でやってた復讐計画って元を辿れば一条に向けての復讐心でしょ?
だったら最後の最後で一条をぎゃふんと言わせようよ♪」
今まであたしの復讐計画をあまり賛成しなかった蘭が…今…一条に復讐しようって…。
あたしは唖然として声が出なかった。



