「なっちゃん?僕は男だけど…だけど…なっちゃんの幼馴染でもあるんだよ?」 あたし、いつも蘭を困らせてる。 でも、そんなあたしの傍に付いていてくれたのは蘭だから…。 「蘭…。」 肩が震える。 まだ蘭のことを直視できない。 あたしはうつむいたまま蘭に伝えた。 「あたし…まだ一条のことが好きみたい…。」 「え…?」 蘭の顔が引きつるのが分かる。 ごめん…蘭…。 だけど、このことを吐き出さないと自分が壊れそうだから…。