「おいおい大丈夫かよー。あいつからかって。」


「度がきつ過ぎるいたずらをする頑固な子供はちゃんと母親が叱ってあげなきゃ成長しないの♪」


「……あんたって凄いな。」


「生徒会長ですから☆」



あたしが叩き付けたノートを拾う正木悠太と常葉飛鳥の会話が耳にも入らなかったあたしは…


ドンッ


「いってぇーな!」


男子と肩がぶつかる。


振り向いた男子はあたしの顔を見て見下したように笑う。


「落ちこぼれのアンドーナッツじゃん…っ。」


クククッと隣で男子たちが笑う。



≪言いたいことあるなら言えよ…≫


≪男全員が元カレみたいな性格じゃないんだから≫




拳をぐっと握り締め



あたしは男子の顔を思いっきり殴った。


「ぐはっ…!」


男子は倒れる。