「奈津子、あんたどうしたんだよ?」 負けたんだよ。 あたしは男子に。 あたしは男子に敵わない。 ドンッ! 誰かにぶつかる。 バラバラと落ちるノート。 「わぁ…ごめんごめん!」 誰かせっせとノートを拾い集める。 あたしは何も出来ずその姿をずっと見ていた。 崩れていく…自分…。 「はいっ!マジでごめんよー。 …って、アンドーナッツじゃん!?」 笑顔でノートを渡したのは常葉飛鳥。