蘭は反射的にあたしの肩を抱く。
えっ…ちょっ…!?
蘭…何をやって…!?
「なんでこんな事をするんですか?」
蘭が怒鳴るように言う。
こんな蘭の声、聞いた事がない。
「俺は何もやってない。」
冷静に答える生徒会長。
「復讐計画を阻止するのはいいですがなっちゃんの精神を痛めるようなことはしないでください。」
ギュッと抱く蘭の腕に力が入る。
今感じられる…蘭の暖かい体温。
「お前…安堂の男?」
「いえ、幼馴染です。」
正木悠太の問いかけに蘭はきっぱりと否定する。
しかし、少し経ってから正木悠太がこう言い返した。
「お前が安堂をダメにしたのか…?」
「え・・・っ」
思わず声が漏れてしまった。



