あたしは涙を拭い、正木悠太から離れた。 もぅ…力なんてない…。 疲れた…。 「安堂さぁ~ん?ちょっといい~?」 誰かに呼ばれる。 見ればカールの髪の男敵団に入りたいと言ってきた女子たちだった。 「あんたさぁ、正木悠太のなんなの?」 「何って…」 「なんかよく正木悠太と一緒に遊びに出かけてるらしいじゃん。 さっきもあんたが正木悠太と一緒にいるところ見たんだよねぇー。 あんたあの人のカノジョなの?」