「知ってるんですか…?」
「うん、良かったね。あいつだったらあずさのこと幸せに出来るよ。」
「師匠…!」
あずさは涙を流してあたしに抱きつく。
「もうあんたは男敵団のメンバーじゃないんだから、あたしは"師匠"じゃないよ。」
「いえ!あなたは私にとって女としての師匠です!!!」
あずさは抱きついたまま、大粒の涙を流す。
そんなあずさの頭をポンポンっと撫でた。
「あずさがウエディングドレスを着てヴァージンロードを歩く姿が目に浮かぶよ…。」
「それ気が早いです…(照れ)。」
あずさにはあたしと同じ道を辿ってほしくない。
同じ罪を受けてほしくない。
だから・・・
あたしはあたし一人で戦うことにした。



