ヒュッ!
……鋭い音が空気を切ったと思った時、文彦の首は宙を飛んだ。
「あ……」
途端に崩折れる文彦の身体。
一瞬の出来事だった為に、文彦には苦しむ間すら無かった。そして、崩折れる文彦とは逆に、死んだはずの種田が立ち上がった。
女はクスリと笑うと、ローブの裾を翻して音も無く去って行った。
保健室に取り残された種田は、文彦の死体に近つくと膝をつき、飛ばされた首を掴むと、その目をくり抜き出した。
「目……」
ズグチュッ。
糸を引く目の神経を引きちぎり、目玉を取り出す種田。
その光景はまさに地獄絵図だった。現実では想像出来ない光景が、誰もいない保健室にあった。

戦傑のサパイハルはまだ終わらない……。

十三日(金曜日)
現在時刻 十時十二分
死亡者 二名 (浅岡《確認不可能》、文彦)
参加者 一名 (冴子)
生存者 七名 (信二、魅奈、和哉、ユリ、後藤、悠子、冴子)
不明者 一名 (種田)

TO BE CONTINUED!