「名前って・・・・そもそもあんた誰なんだよ?先ずは自分から名乗るのが礼儀だろ?」



私がそう言うと目の前のこの男は明らかに不機嫌な顔をした。




普通ならビビり上がるほどの威力のあるこの目つき、でも私はそんなにやわな女じゃない。



「自分の名前も言えねぇのかよ?ガキとかわんねぇな?」


凍り付いたのは私でも目の前の男でもない、その場の空気だ。



「や、あの〜ほら!!勇貴?お、落ち着こう!!」




焦った里山が一気に巻く仕上げた。


って・・・・“ユキ”!?