和彦のキスが舌が全身を駆け巡り、ひとつになった時……。


私は……。



「和彦?今日……安全日……だから……だから……」



そう、和彦の首に強く腕を回して言っていた。


安全日なんて保証はない。


いつもは妊娠したらどうしようって思いが強かった。


でも今は……妊娠してもいいとさえ思ってしまう。


嫉妬――。


私は奥さんに嫉妬してるんだ。


奥さんを羨ましいと思ってるんだ。


憎いと思ってるんだ。


和彦は私だけのもの……。


アナタには渡さない……。


私は、和彦との愛のためなら平気で嘘をつく汚い女……。


和彦が私の上で果てた。



「今日の紗英、いつもと違って激しかったな」



和彦が私を抱きしめながらそう言った。



「そう?」



私はクスクス笑う。


太股の間から流れ出る和彦の愛――。


私はベッドに横たわったまま、それを感じていた……。