「どうして…………」
私は写真を見ながら呟いた。
「半年前くらいから主人の行動が怪しいと思うようになったんです……。女の勘ってやつなんですかねぇ……。主人が寝ている時に携帯を見ました。その時、主人が不倫してるって確信しました。それで探偵を雇って調べてもらったんです」
そんな…………。
探偵を雇ったなんて……。
だから私の家がわかったんだ……。
「水島さん……」
「…………はい」
「主人と……別れて頂けませんか?」
「えっ?」
目を見開いて彼女を見る。
「お願いします!」
頭を下げる彼女。
「い、いや……。いやです!」
私は首を左右に振って、そう言った。
「水島さん……」
涙をポロポロ流している彼女。
「お願い……。この子から……父親を奪わないで……」



