テーブルの上に散らばった写真。
そこには和彦と私の姿が……。
レストランで微笑み合う写真。
腕を組み、寄り添うように歩く後ろ姿の写真。
公園でキスをしている写真。
和彦が私のマンションに入って行く写真。
どこからどう見ても恋人同士……。
バイトと雇い主だけの関係には見えない。
でも、いつの間に……こんな写真を撮ったの?
隠し撮り?
「これでもまだ、違うって否定されますか?」
「…………えっ?」
私は写真から彼女に視線を向けた。
少し笑っている彼女。
さっきまで弱々しかった彼女じゃない。
勝ち誇ったような笑み……。



