「その……男と女の……関係……」
彼女が目を逸らす。
「私と一宮先生がですか?」
「…………はい」
「私と一宮先生とは何もありませんけど?」
「本当ですか?」
「えぇ」
私はニッコリ微笑む。
嘘の言葉に嘘の笑顔。
「じゃー……これは……」
彼女はそう言って、鞄から白い封筒を出した。
そして、封筒の中身を出して、テーブルの上に置いた。
「これは……どういうことですか?」
私はテーブルの上を見た。
あっ…………。
私の顔から血の気が引くのがわかる。
後ろ頭を鈍器のような物で殴られたような衝撃。
テーブルの上に置かれた物は、隠し撮りされた写真だった……。



