でも……大丈夫なのかな……。
ゴールデンウイークに旅行なんか行って……。
そんなに何日も家を空けれるの?
うちに1日泊まるくらいで、今まで和彦とは日帰りの旅行はあっても泊まりがけの旅行なんてしたことがなかった。
「もしかして……アイツのこと気にしてる?」
「ん……」
私は和彦から目線を逸らして呟いた。
「大丈夫だよ。紗英は何も心配しなくていいから。俺に任せとけって!」
「ホント?」
上目遣いで和彦を見る。
「ホント」
私は和彦に笑顔を見せた。
「2泊くらいで考えてるから、旅行先を考えといて?紗英の行きたいとこ連れて行ってやるから」
「うん」
私は和彦に抱きついた。
顔を上げると、和彦が私を見下ろしていて……。
そのまま玄関でキスをした。



