終わった後、和彦が腕枕をしてくれて、私は和彦の胸に耳をつけた。
"トクトク"と規則正しい胸の音。
腕枕をしている和彦の手が私の髪を撫でる。
私は和彦の胸を指先でなぞっていた。
「ねぇ……和彦?」
胸を指先でなぞりながら顔を上げた。
「ん?」
「もし……赤ちゃんが出来たらどうする?」
私はニッコリ微笑んでそう聞いた。
避妊具を使わないセックス。
外に出す危険な避妊行為。
でも今まで妊娠したことはない。
それは運がいいのか……たまたまなのか……。
「出来たのか?」
和彦が目を見開いて私を見る。
「ううん。もしもの話……」
「そっか……」
和彦の顔が安堵の表情になった。
やっぱり妊娠されると困るのかな……。



