「ママ~!」 奏音!? 「奏音!」 人を掻き分けながら声のする方に走って行く。 あっ……。 「ママ~!」 海陽に抱っこされた奏音が笑顔で手を振っていた。 「良かった……」 私はそう呟いて、海陽と奏音の元へ走った。 「ただいま」 海陽が笑顔で私を見た。 「おかえりなさい」 1ヶ月離れてただけなのに……。 何ヶ月も離れて暮らす事なんて珍しくないのに……。 何だか恥ずかしい……。