広いベッドの上。 私と海陽は生まれたままの姿で、ベッドの真ん中で向かい合い、抱き合うように寝ていた。 3年振りに感じる海陽の素肌の温もり。 凄く心地良い。 「海陽?」 目を閉じている海陽を呼んだ。 「ん?」 海陽が目を開けた。 「遅くなったけど……おめでとう……」 「ありがとう」 海陽が優しく微笑む。 「頑張ったんだね」 「紗英さんに会いたかったから……。もう1度、紗英さんに会いたかったから……」 「えっ?」 「だって、約束したでしょ?」 「約束?」 海陽が私の髪を優しく撫でた。