【先生×生徒シリーズ】禁断の果実―音楽の先生×男子生徒―




こんな奇跡ってあるの?


目の前にいるのは……私の体を抱きしめているのは海陽だよね……。



「これは……夢?」



私は顔を上げて、海陽にそう言った。


もし夢なら……ずっと覚めないで……。



「夢じゃないよ……」



優しい顔で私を見下ろす海陽。



「ホントに海陽なの?」


「そうだよ」



海陽の胸元に光るネックレスが見えた。



「海陽……会いたかったよ……」



私は海陽の胸に顔を埋めた。


甘い香りが鼻を掠める。


海陽の体の温もりが伝わってくる。


ずっと……ずっと……会いたかった……。