「ありがとうございました!さようなら」 「また来週ね。気をつけて帰るんだよ。バイバイ」 私はピアノ講師の資格を取り、今は実家でピアノ教室を開いていた。 平日の夕方は、小学生の生徒のレッスンで忙しい。 休む間もない。 最後の生徒を見送った後、私の口からは溜め息が漏れた。 やっと終わった……。 私は手で肩を叩きながらリビングに入った。