「水島先生と星野くんが、どうしてここに呼ばれたか……。それは本人達が1番よくわかってると思います」
校長はそう言うと、私と海陽を交互に見た。
「回りくどい言い方しても仕方がないから単刀直入に聞くが……キミたちは付き合ってるのか?」
俯いたまま、膝の上で手をギュッと握りしめた。
「どうなんだね?水島先生……。星野くん……」
どうしよう……。
本当のことを言った方がいいのかな……。
もう、ここまで来たら隠し通すことは出来ない……。
「あのっ……」
私は顔を上げた。
海陽以外の人がこちらを見る。
口を開いて、本当のことを言おうとした時――。



