"コンコン――" ノックをして校長室のドアを開けた。 「失礼……します……」 声が震える……。 体が震える……。 校長、教頭、学年主任、海陽のクラスの担任と副担、校長室にいた皆が一斉にこちらを見た。 海陽はソファーに座ったまま俯いていた。 「どうぞ?」 校長が中に入るように促す。 「はい……」 私はドアを閉めて、皮張りのソファーに座った。 担任を挟んだ隣には海陽がいる。 私たちの前には教頭、学年主任、副担が座っている。 校長は自分の席に座っていた。