「王子!先生が校長室に来るようにだって!」 同じクラスの女の子はそう言うと、屋上から去って行った。 とうとう来たか……この時が……。 「晶斗、俺、行って来るわ」 「あぁ。頑張って来いよ」 晶斗が俺の肩をポンポンと叩いた。 俺は晶斗に笑顔を見せた。 どういう結果になるかわからない。 でも俺は、紗英さんを守る。 そう決めたんだ。 俺は屋上から校長室に急いで行った。 ―海陽Side end―