誰もいない屋上。


晶斗はフェンスのとこまで歩いて行く。


フェンスにもたれ掛かる晶斗。


俺も晶斗の隣に行って、フェンスにもたれ掛かる。



「お前、今大変なことになってるぞ?」



さっきも同じクラスの女の子が噂がどうとか言ってたな……。



「なぁ、晶斗?噂って何だ?」


「ホントに何も知らねぇの?」



晶斗はチラッと俺を見た。



「知らねぇから聞いてんだろ?」


「お前、水島先生と噂になってるぞ?2人は付き合ってるって……」


「えっ?」



俺は目を見開いて晶斗を見た。


嘘だろ……。


あれだけ気をつけてきたのに……。


何で?何でだよ……。


その時、俺の脳裏に樹里の顔が浮かんだ……。