月曜日――。


久しぶりに昨日の夜は紗英さんのマンションに泊まった。


時間差で紗英さんのマンションを出て学校に向かった。


学校に近付くにつれて同じ学校の生徒に見られてるような……。


俺が通るたびにこっちを見てる。


俺のことを指差してコソコソと話す者もいる。


えっ?何?


俺、何かした?


自分の体に目線を落とす。


制服をちゃんと着てるし、シャツを裏返しに着てるわけでもない。


なのに何で俺を見てるんだ?


そんなことを思いながら歩いていた。


校門に入った時、突き刺さるような視線が降り注ぐ。


やっぱ、何かおかしい……。



「先輩、最低です!先輩のこと好きだったのに……」



教室に入る前、1年生の女の子が目を真っ赤に腫らしながらそう言って走って行ってしまった。


えっ?


最低?


何のことだ?


わかんねぇ……。