「そのネックレスって流行ってんの?」 「えっ?何で?」 「海陽の誕生日の日に、雑貨屋で水島先生と会ったんだけど……」 樹里の口から出た"水島先生"の言葉に胸が"ドキン"と鳴った。 「そのネックレスと同じものを買ってたから……。弟への誕生日プレゼントとかって言ってたかな……」 樹里はそう言うと、俺の方をチラッと見た。 「そうなんだ……。俺、アクセのことはよくわからないけど、もしかしたら流行ってんのかもな……」 「そうかもね……」 樹里が再び俺の方をチラッと見た。