「この前はゴメンね……」 「何が?」 「ほら、彼女の一緒にプレゼント選んであげれなかったから……」 「いいよ。俺の方こそゴメン」 樹里は無言で首を左右に振った。 「彼女にプレゼント、買えた?」 「あぁ。何買っていいのかわかんなくて……結局、お店の人に聞いて買ったよ」 「そう。で、何買ったの?」 「無難に指輪」 「そっか……」 樹里は俺の方を見ると、クスッと笑った。 「そのネックレス……彼女からのプレゼント?」 「あ?うん……まぁ……」 俺は自分の胸元に目線を落とした。