箱を開けた海陽。
海陽の反応が気になって、海陽の顔をチラッと見た。
「どう……かな……」
「これ、紗英さんが選んでくれたの?」
「うん……まぁ……。店員さんに聞きながらだけどね……」
「ありがとう!」
海陽はそう言うと、いきなり私に抱きついてきた。
「ちょっ!海陽!?」
「紗英さん、ありがとう!何か、すっげー嬉しい」
「ホント?」
「うん。一生、大切にする」
「喜んでもらえて良かった」
海陽が私の体を優しく離す。
「着けて?」
「うん。後ろ向いて?」
海陽が私に背を向ける。
私は海陽の首にネックレスを着けてあげた。
「どう?似合う?」
こちらに向いた海陽がそう聞いてきた。
「うん」
凄く似合ってるよ。
私は笑顔を見せた。



