体中に海陽の優しい口づけが降り注ぐ。


そのたびに私の体は"ビクン"と反応する。


海陽が私の中にゆっくり入ってくる。


あの突き上げるような快感が体全体を襲う。


ゆっくりと……時には激しく動く海陽。


海陽の背中に腕を回して、ギュッと離れないように抱きしめる。


禁断の世界に溺れていく――。



「海陽……私……変になっちゃいそう……だよ……」


「紗英さん……俺、もう……」



甘く切なく吐息混じりで囁く海陽。



「…………私も……海陽?……きて?」


「紗英……さん……愛してるよ……」


「私も……私も海陽を……愛してる……」



愛の言葉を囁き合い、そして2人同時に果てた。


私と海陽の甘い夜は過ぎて行った……。



海陽との甘い関係は、このままずっと続くと思っていた。


でも、海陽との終わりを告げる運命の時は、刻一刻と私たちに近づいて来ていた――。