【先生×生徒シリーズ】禁断の果実―音楽の先生×男子生徒―





「ねぇ、海陽?」


「ん?」


「どんな曲がいいと思う?やっぱクラシックかなぁ……」



結婚式に出席するのも初めてなら、披露宴でピアノを演奏するのも初めて。


どんな曲がいいんだろう……。



「パッヘルベルのカノンなんてどう?」


「パッヘルベルのカノンかぁ……いいかも……」



パッヘルベルのカノンは有名な曲だし、誰でも1回は聴いたことあるはず。


私はソファーから立ち上がり、楽譜が入れてある本棚に行った。


えーっと……パッヘルベルのカノン……っと……。


あった!


私は楽譜を手に取って、ピアノに行った。


ピアノの蓋を開けて、譜面台に楽譜を置いた。