出来た晩ご飯をダイニングテーブルに並べた。
「海陽、出来たよ。食べよ?」
「うん」
ソファーに座って、雑誌を読んでいた海陽は雑誌をテーブルに置いてダイニングに来た。
「うまそ~!」
そう言いながらダイニングテーブルの椅子に座る海陽。
私も向かいに座る。
「いただきます」
海陽は手を合わせて、箸を持ってご飯を食べ始めた。
海陽の反応が気になる……。
私は焼き魚を突きながら海陽の様子を目だけでチラチラ見ていた。
「うまっ!」
「ホント!?」
私は顔を上げた。
「うん、旨いよ。紗英さん、料理上手いね。こんな本格的な和食なんて食べたの久しぶりだよ」
海陽はそう言いながら、どんどん食べていく。
良かった。



