夜道を樹里と並んで歩く。
公園に続く並木道。
無言で微妙な距離を保ち歩く俺と樹里。
沈黙を破ったのは樹里だった。
「海陽?」
「ん?」
「好きな人のとこに行くの?」
「えっ?」
俺は樹里を見た。
「昨日も行ってた?それで今日、休んだの?」
樹里も俺を見る。
「あぁ……まぁ……」
否定しても仕方がない。
女の勘ってやつなのか?
「そうなんだ。好きな人と両想いになれたんだね」
笑顔の樹里。
「うん……まぁ……」
「良かったね」
「あぁ……」
ずっと笑顔の樹里。
でもその笑顔は無理に作られたものだとわかった。



