「紗英さん……明日、病院に行こ?」
「えっ?何で?だって妊娠してなかったんだよ?」
海陽の言ってる意味わかんないよ……。
「だって、これって99%の確率でしょ?残り1%は間違いがあるってことでしょ?」
「そうだけ……」
「まだ安心は出来ないよ……。100%じゃないから。だからさ、明日、病院に行こ?俺も一緒に行くから……」
「うん……わかった……」
海陽も不安なんだ。
でも……。
「でも、もし誰かに見られたら……」
絶対に見られないって保証はない。
しかも行くとこは産婦人科だ。
「遅くまで診察してくれて、なるべく遠い産婦人科を探しとくよ。見つけたら連絡するから……」
「うん。海陽、ありがとう……。あっ!アドレス、教えてなかったね。後でメールするね」
「あぁ」
海陽は返事をすると、床に座り込んだ私の後ろに回り、後ろから私の体を優しく包んでくれた。



