しばらくして海陽が帰って来た。 海陽が検査薬を買いに行ってる間は、もし妊娠してたら……ってことばかり考えてた。 「買って来たから……調べよ?」 海陽はドラッグストアの紙袋を差し出してきた。 数分で運命が決まっちゃうんだ……。 「う、うん……」 私は紙袋を受け取って、ソファーから立ち上がった。 「大丈夫だよ……」 海陽はそう言って優しく抱きしめてくれた。 私はゆっくりリビングを出て、トイレに入った。