「紗英さん……何があったの?」
優しく語りかけるように言う海陽。
私は首を左右に振った。
「何もないのに泣くわけないでしょ?何かあったから泣いてんでしょ?俺に話してみて?」
海陽に話していいの?
和彦と最後にセックスして、しかも避妊もしなくて、その結果、生理が2ヶ月も遅れてるって……。
そんなこと海陽に話していいの?
軽蔑されるかもしれない。
もしかしたら私のこと、嫌いになるかもしれない……。
「紗英さん?大丈夫だから……話して?」
海陽が優しく私の頭を撫でてくる。
「もし、話したら……海陽は、私のこと、軽蔑するかもしれない……。私のこと、嫌いになっちゃうかも……」
「俺は、紗英さんのこと嫌いになんかならないよ。絶対に約束する」
「ホント?」
「うん。だから話して?」
ホントに大丈夫?
話していいの?



