海陽が、ゆっくりと……時には激しく動く。
その度に"キューン"と突き上げるような快感に襲われる。
海陽の口から甘く切ない声が漏れる。
静かな部屋の中に、お互いの吐息が混ざり合う。
「紗英……さん……好きだよ……好きだよ……」
「私も……海陽が好きだよ……大好きだよ……」
私、今、いけないことしてる。
生徒とである海陽といけないことしてる。
禁断の扉を開けてしまった。
禁断の世界に足を踏み入れ、禁断の果実に手を伸ばしてしまった……。
どうして私は、禁断の世界に足を踏み入れ、禁断の果実に手を伸ばしてしまったんだろう……。
手を伸ばした禁断の果実は、とても切ない味がした。
もう、後戻り出来ない。
私は海陽と禁断の関係を持ってしまったんだ――。