寝室のベッドに下ろされ、星野くんは私を抱きしめたまま静かに体を倒していった。
私の顔を見下ろす星野くん。
心臓が煩いくらいドキドキ鳴ってる。
「紗英さん……」
さっきまで"先生"と呼んでいたのに、また"紗英さん"という呼び方に戻って、おかしくて思わずクスッと笑ってしまった。
「どうしたの?」
「だって、先生って言ったり、紗英さんって言ったり変わるからおかしくて……」
「じゃー……今まで通り先生って呼べばいい?」
星野くんが意地悪な笑顔を見せた。
「先生って呼ばれたら、いけないことしてるみたいで……2人の時には名前で呼んで?」
「これから、いけないことするんでしょ?紗英さん?」
星野くんがクスッと笑う。
私は恥ずかしくて、思わず手で顔を覆った。



