【先生×生徒シリーズ】禁断の果実―音楽の先生×男子生徒―





「…………謝らないで……」



私は星野くんの広い背中に顔を埋めてそう言った。



「先生…………」


「…………星野くん……私を抱いて?何もかも忘れさせて?私の体に……星野くんの愛を刻んで?」


「…………えっ?」



星野くんは体をクルッと私の方に向けた。


星野くんの体から少し離れて、顔を上げる。


星野くんも私を見下ろした。


目が合う。


"ドクン――"


胸が大きく高鳴った。



「先生……いいの?」



私は星野くんから目線を外してコクンと頷いた。


と、同時に再び私の体が宙に浮いた。



「リビング出て、左側のドアが寝室だから……」



私はそう言うと、星野くんは何も言わず、ただニコッと微笑んだ。