【先生×生徒シリーズ】禁断の果実―音楽の先生×男子生徒―





「星野くん、花巻さん……大丈夫なの?」


「あぁ……。うちに来たけど、用があるからって送ってきた」


「えっ?」


「だって、先生と先に約束してたでしょ?」


「そうだけど……」



花巻さん……凄く嬉しそうに星野くんの家に行くって話してくれたのに……。



「先生?」


「ん?」


「頭、痛いのって……嘘でしょ?」



星野くんがニヤッと笑いながら私を見た。



「…………えっ……」


「樹里が俺んちに行くってわかったから……だから嘘ついたんでしょ?」



私は何も言えなかった。


星野くんの言う通りだったから……何も言えなかった。