"ピンポーン――"


ソファーに寝転がり、ウトウトしていたら呼び鈴が鳴った。


まさか……また和彦?


私はソファーから上半身を起こした。


頭が重い……。


"ピンポーン――"


再び呼び鈴が鳴った。


私はソファーから立ち上がると、インターホンのとこまで行き、声を出す前に画面を確認した。


画面に映る人は和彦じゃなく……。



「…………星野くん……」



何で彼がここに?


花巻さんと一緒じゃないの?



「星野くん……どうして?」


「頭……痛いって言ってたから心配で……」



それでわざわざ来てくれたの?



「先生?部屋に行っていい?」


「えっ?……う、うん……」