私と星野くんの関係は……。
教師と生徒――。
恋人同士でもなければ、友達でも姉弟でもない。
どうひっくり返しても教師と生徒という関係は変えられない。
一緒に食事しているところを誰かに見られたら……。
今だってそういう危険はある。
"たまたま会ったから一緒にご飯食べようってことになった"
なんて言い訳して信じてもらえる?
納得はするかもしれないけど、でもやっぱり疑われるかもしれない……。
「星野くん?」
「ん?」
「うち……来る?」
「えっ?」
星野くんが目を見開いて私を見る。
「ほら、外で食事してたら誰かに見られるかもしれないし……」
「あ、そっか……。俺、何にも考えてなかった……」
星野くんがクスッと笑った。



