星野くんに腕を引っ張られたままカフェを出て、公園へ続く並木道まで来た。 「星野くん……どうして?」 私は星野くんの背中に向かって言った。 星野くんは止まって、こちらを見た。 「先生が困っていたから……」 星野くんはそう言って、ニコッと微笑むとベンチに座った。 えっ……。 「私……困ってたような顔してた?」 私は星野くんの前に立った。 「してたよ。とってもね」 星野くんが顔を上げて私を見た。 てか、星野くんはどこから私を見てたの?