【先生×生徒シリーズ】禁断の果実―音楽の先生×男子生徒―





「不倫したっていいことないよ。昨日も言ったよね?皆、幸せにはなれないって。自分も相手も相手の奥さんも……子供も……」


「…………うん」



私は泣きながらそう返事をした。



「あっ!やっとわかってくれた?」



星野くんが笑顔でそう言った。


何も言わず、首を縦に振る私。



「先生に俺のこと話して正解だったね。不倫して、その相手と結婚できたら、自分は幸せになれるかもしれないけど、その裏で泣いてる人が必ずいるんだよ」


「…………ん」


「先生にも、そのうち自分を1番に想って、愛してくれる人が必ず現れるよ」


「そう……かなぁ……」


「うん。大丈夫!」



私は何度も頷く。



「だから、もう泣かないで?」



星野くんは優しい笑顔を見せて、私にそう優しく語りかけるように言った。