「お味噌汁、冷めちゃったね」 そう言って、星野くんはお椀を取った。 「あ、いいよ。このままで。私、猫舌だから」 「そう?」 星野くんは手に持ったお椀をテーブルの上に置いた。 星野くんは私の向かいに座った。 「いただきます……」 私はお味噌汁を一口飲んだ。 少し冷めたお味噌汁。 でも優しい味がした。 「美味しい……」 「ホント!?良かった。これで二日酔いも治るね」 星野くんはそう言って優しく微笑んだ。