「先生、おはよ」



相変わらず笑顔の星野くん。



「な、何で星野くんがいるの?」



ベッドから上半身を起こした。


余計に頭がズキズキと痛む。



「何でって……ここ、俺んちだから」



星野くんがクスッと笑う。


星野くんの家?


何で私は星野くんの家にいるの?


昨日の記憶を辿っていく……。


うぅ……思い出せない……。



「思い出した?」



私は無言で首を振った。


と、同時に胸がムカムカしてきた。


頭は相変わらずズキズキしている。



「うっ……気持ち悪い……。頭痛いよ~」



手で口を押さえる。



「だろうな……。トイレはそこを出た左側」



星野くんが手を使って説明する。


うっ……もう、ダメ……。


私はベッドから出て、口を手で押さえたままトイレに行った。