目を開けると見慣れない天井が目に入ってきた。


窓際に置かれたベッドに寝ている私。


ここはどこなんだろう……。


寝たままで部屋を見渡す。


8畳ほどの部屋。


ベッドの足元になる壁に、AVラックがあって、その上にはこの小さな部屋に似合わない大きなテレビが置いてある。


その反対側の壁に2人掛け用の小さなソファーがあって、テレビとソファーの間にガラステーブルが置いてあった。


それからパソコンデスクが置いてあるだけのシンプルな部屋。


開けられたガラス戸の向こう側はダイニングとキッチン。


誰かがキッチンに立ってるのが見える。


あの背の高い後ろ姿……。



「星野くん!?」



そう叫んで、ベッドから起き上がろうとした。


"ズキンッ――"



「いたっ!」



頭に痛みが走った。


それからズキズキと痛みだす。



「先生、起きた?」



そう言った星野くんは、笑顔で部屋に入って来た。