【先生×生徒シリーズ】禁断の果実―音楽の先生×男子生徒―




震える先生の背中を優しく摩った。


抵抗することなく、俺の胸の中で泣き続ける先生。


こんな時でも俺の胸はドキドキしていた。



「星野……くん?」



先生が顔を上げて俺を見る。



「先生?何があったの?」


「………………」



何も話そうとしない先生。


たぶん……彼氏関係?



「先生?もしかして……彼氏にフラれた……とか?」



俺がそう言うと、先生の体が"ビクン"と反応した。


やっぱりな……。



「先生?俺で良かったら話を聞くよ?」



先生は首を左右に振る。


やっぱ、生徒に話すなんて嫌か……。



「ゴメン……」



俺はそう言って、先生の体を離した。