震える先生の背中を優しく摩った。
抵抗することなく、俺の胸の中で泣き続ける先生。
こんな時でも俺の胸はドキドキしていた。
「星野……くん?」
先生が顔を上げて俺を見る。
「先生?何があったの?」
「………………」
何も話そうとしない先生。
たぶん……彼氏関係?
「先生?もしかして……彼氏にフラれた……とか?」
俺がそう言うと、先生の体が"ビクン"と反応した。
やっぱりな……。
「先生?俺で良かったら話を聞くよ?」
先生は首を左右に振る。
やっぱ、生徒に話すなんて嫌か……。
「ゴメン……」
俺はそう言って、先生の体を離した。



