コンビニでワインを買って、公園に続く並木道をフラフラ歩いていた。


空いてるベンチに座る。


夜空には丸い月が出ていた。


月が綺麗だな……。


月が歪んで見える。


ポタポタと涙がこぼれ落ちていく。


並木道を散歩してる人やジョギングしてる人が私をジロジロ見ていく。


はぁ……。


小さく溜め息をついて目を閉じて俯いた。



「先生?」



えっ?


目を開けると、スニーカーが見えた。


ゆっくり顔を上げる。


ジャージが見えて……ゆっくり顔を上げていくと……。



「あっ…………」



そこには星野くんが立っていた。